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短歌人 7月号
「軽いウツじゃないの」と夫に問われればそんな気分になる月曜日

「うちゅうせんにのってかえってゆきました」子の見し夢に泪とまらず

定刻に擦れ違う朝のドーベルマン頭の中にひろがる惨事

日は沈み今日はなかったというように花弁を閉じぬダンデライオン

街路樹の根が突き破るアスファルト誰のせいでもないほころびさ

子の土筆(つくし)洗濯機耐え陰干しも耐えふりかけに生まれかわれり

 勺 禰子(しゃく ねこ)

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すでにエントリされたことのある歌もちらほらだけど、
本日届いた「短歌人」7月号、禰子の歌です。
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【2007/06/28 02:07】 | 短歌人誌 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
こころやさしき
『心優しき車掌を乗せた各駅停車 終点間近に遅れ致命的』 禰子

ずっと後からくる急行にさえ追い抜かれなければそれでいいので、各駅停車の時刻はわりとアバウトだ。
なので、それぞれの駅で走ってきた人を拾ってゆくと、当然遅れてゆく。
そこで、各駅停車それぞれの駅では、2~3分遅れは当たり前、5分くらい遅れてやっと「遅れた」意識が芽生える。(これってN電鉄だけ、かな?)
それぞれの各駅にはそれぞれのバス連絡や待ち合わせや仕事やなんやかんやがあるはずなので、各駅停車駅利用者にとっては、命取りだったりする。こともある。
とまぁ、そんな数分の悲喜交々もまた楽し。

今日の蒸し暑さといったらなかった。
こんな日に健康診断。
ゆうべ9時から本日昼まで絶飲・絶食・・・。



『ぬばたまの闇もう無くてうっすらと見透かされてる真夜のベランダ』 禰子
【2007/06/27 19:51】 | 日々雑記 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
上湯川
『山原の茅原(ちふ)に しをるゝ昼顔の花。見過しがたく 我ゆきつかる』 釈迢空

ちょうど去年の今頃行ったときは、十津川から竜神へぬける県道・竜神十津川線の民宿に泊まって、その両脇に入り込んでいる集落ひとつひとつに分け入りながら寺垣内というバスの終点から少し西の古谷川というところまで行った。

県道は川に沿って、谷に近く、薄暗いところが多いのだが、
集落、とよべるものは、その奥の比較的広々とした空間や山を登りきったところに切り開いた明るい場所にある。
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民宿で食べたきのこがあまりに美味しかったので、聞いてみると「上湯川きのこ生産組合」でつくっているとのこと。道の途中で見つけたので寄ってみると、こころよく見学させてくれた。
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山の上からみると、となりの山は声を掛けられそうなくらいに近い。今ある道は単に車が通れるようにした後世の道だ。
川を使い、けもの道を使い、今のような遠回りをしない分、距離というものについての感覚は随分違っていたのかもしれない。
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【2007/06/24 08:14】 | ディープ奈良 | トラックバック(0) | コメント(3) | page top↑
1号別館
『旧姓で呼ばれるときの風がある。研究室の紅茶の匂い』 禰子

大学のゼミ女子3人で11年ぶりの再会を果たした。
私はともかく、2人はぜんぜんかわってなくて、時間が逆戻りした感じ。
喋っているうちに思い出してくる記憶がいろいろで
あっという間のひとときだった。

本当は半年前に偶然再会した同窓の友と、半年以内にゼミで同窓会しよう!
ということになっていたのだが、仕事が忙しかったり私の筆不精だったりで
ずるずる春になり、やっと連絡を取ったらMがもうすぐ出産ということで、
ほんなら、と女子だけで急ぎ集まってしまった(Kくん、ゴメン!!)。

積極的に集まる、という行動が非常に苦手な集団だっただけに、
恩師が元気なうちに・・・是非みんなで集まりたい。

その後長く大学に残っていたTから、「1別(いちべつ)」が取り壊されて
新しい校舎が建ったことを知らされる。
当時、文学部の講義棟だけ古いまま残っていて、冷房もなく夏は暑かったけど
(といっても夏は2ヶ月以上休み←今思うといったい何していたんだろう、その間。)、木立の中の2階建て校舎の中から見た景色が懐かしい。

思い出せない名前も、おひらきまでには3人の頭の中から浮かび上がってきた。
しばらく忘れてた頭の引出しからいろいろ出てきそうな、一週間の折り返し、朝。
【2007/06/21 05:50】 | 日々雑記 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
竜の山
『敦盛の首塚の奥「チョコレート階段」といふ奥津城ありて』 禰子

一ノ谷合戦のあった場所から北へ山を越え、多井畑厄神の表の大きな鳥居をくぐりまっすぐで立派な階段を昇って、その裏手に妙に折れ曲がった暗い階段を見つけた。
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階段をさらに昇って厄神塚を経て北に向かって下りると、杜の下の裏鳥居に通じる細い道を進む。
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その裏鳥居が御神体にしているように竜の山が鳥居のなかに収まっている。
道を渡ってすぐ左手には猿田彦神社。
竜の山 通称 タンク山。


先日、湿った空気の日、6年前に行った友が丘のことをふと思い出した。
神戸の事件があってから、もう10年になるらしい。

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『猿田彦神社のくらさやはらかさ 何を肥やしにした?腐葉土は』 禰子

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『マガマガと壊滅を待つ。養分といふ贄(にへ)積もり積む多井ノ畑』

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『一ノ谷の明るさ反射せる雲が立ちはだかれば あぁ友が丘』

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『耐へられぬ軽さなぞなく存在といふ救いあり いふ地獄あり』
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【2007/06/20 01:02】 | ディープ近畿(上記以外) | トラックバック(0) | コメント(3) | page top↑
『舗道上に氷ひとかけ落ちていて何の咎なのかはわからない』 禰子

先日通勤途上、あきらかに家庭用の冷蔵庫の製氷器でつくったと思われる氷がひとつ、道のまんなかに落ちていた。毎日それなりの発見があるのが、同じ道を歩くいいところ???、なのかな。

今日は3回目の歌会。
4月に短歌結社「短歌人」に入会して、(送稿後)6月号から会員として掲載されるようになったので、やっと「短歌人」の片隅に場所を授けられた気分。
20人前後集まる関西での歌会は、毎回一首一首に丁寧な批評がつく。作者は最後まで匿名で、最後に得票数(一人三首まで選べる)と作者の発表がされる。わたしのようなぺーぺーには、自分の歌が同じ土俵の上に乗せてもらえるまたのない機会で、どきどきしながらもどんな批評をしてもらえるかが楽しみだ。今日は自分が選んだ三首にたいしても、自分が思うところをできるだけ正しく伝えられるようこころがけた。
ぐったり疲れるこの4時間を、月に一度持てることが今の私にはありがたい。

詠草一首
『定刻にすれ違う朝のドーベルマンあたまの中にひろがる惨事』 禰子
【2007/06/04 03:23】 | 日々雑記 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
職を退く
『出棺のごと送られし人たちが再雇用にてゾンビとなりぬ』 禰子

大企業というのは不思議な習慣があって、定年退職者を青空の下、部門一同花束で見送り、黒塗りのハイヤーで自宅まで送り届けるという行事がおそらく今年は何度も何度も繰り返される。今日は3台に分かれて4人のお見送りがあった。
今駐在している大企業では定年後の再雇用が慣例化しているから、一ヶ月リフレッシュした彼ら彼女らは「シニアなんちゃら」という肩書きで、不死鳥のごとく復活する。再雇用・再々雇用・週5日アルバイト・週3日アルバイト・・・
誰が望んだ構図なのだろうか、それとも、望まなかったろうか。

一度は埋め墓まで、用意された棺に乗って運ばれたのである。
それが姥捨ての儀式を終えて、晴れて肩書きを落としてもどってくる。
ものすごくベタな日本的感覚がまだここに残っていた。
ただ欲をいうと、こういうことをかなり真剣にしてしまう大企業体質の哀しさを、たのしさに・・・。
【2007/06/01 01:55】 | 日々雑記 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
短歌人 6月号
姥捨ての道であるらし特養が並びて海に向かふ外環(そとかん)

峠には遣手婆(やりてばばあ)が今もゐて「そこに停めてや。ハイ五百円」

嘆き死んだ遊女の墓のあるあたりから湧き出づる温泉ぬるし

土地の靈(ち)は祓い難くてその昔地震(なゐ)揺れるごとく虐げられし

ぬつぺふほふぬつぺふほふと顕はれて百鬼夜行の吾に入(い)る夜

山姥(やまうば)の軀隠せし桜花こころはなんどでもよみがへる

勺 禰子 (しゃく ねこ)
【2007/06/01 00:00】 | 短歌人誌 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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