2007.11.19

日曜日

『それぞれにドラマはありて、その上で小春日和の児童遊園』 禰子

娘の保育園のクラス交流会が、校区内の山を利用した大きな公園であった。
大人とこどもあわせてその数63名。
0歳児のときのような親同士の結束感はない。
0歳で子を預けなければならない親たちには、それぞれの理由があり、
送り迎えの時に交わす少しのやりとりの中から、
お互いに励ましたいような結束感を持たざるを得ない気持ちになった。

4歳児にもなれば、保育園・幼稚園どちらの選択肢も可能な人たちも新たに加わり、親の忙しさ加減にばらつきが出てくる。
早くにお迎えにくる人たちとは、今まで顔をあわせることもなかった。
子供たちはあっという間に遊具へと駆けていってしまい、
どこにでもあるような保護者の集団だけがビニールシート周辺に残される。
とりとめのない話。あと一年ちょっとでおとづれる小学校生活の話題。最近出没する不審者の話。

そこに自分がいることに違和感がある。

でも、
ふと思う。
限りなく無名性を帯びた集団も、個人があって始めて成り立つ。
みんな、それぞれに苦労があり、悩みがあり、あわただしく毎日を繰り返す。
それをひとまず置いて、こうやって集まっている。

違和感なんか感じて、大人じゃないのは私の方だ、きっと。

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Posted at 01:55 | 日々雑記 | COM(2) | TB(0) |
2007.11.05

熟睡

『Dead sleep 夜毎に死ぬる祝福を今生に知らぬフンボルトペンギン』 禰子

秋のはじめ、北関東のオットの里へ行ったとき、太平洋に面した水族館へ立ち寄った。

熟睡なぞしてしまっているのは、人間だけなのかも。
海に棲む生き物たちをみながら、そんなことを考えていた。
Posted at 06:30 | 日々雑記 | COM(2) | TB(0) |
2007.11.02

気がつけば

『フルスペックハイビジョンとふつぶつぶが吾に迫りてみせる真実』 禰子


今年は何か忙しさに好かれているのか、いつまでたっても落ち着かない。
理由はわかっているような、そうでもないような。

ただ、何にせよ「集まってくる時期」というのはあるんじゃないだろうか。
引寄せる側の問題かもしれないけれど。

そんなことを考えているうちに11月。


Posted at 06:36 | 日々雑記 | COM(2) | TB(0) |
2007.11.01

短歌人 11月号

一点の曇りなき空咎といふ言葉たくみに隠されてゐる

あいりん福祉労働センター夕闇の底ひに灯りはじめるひかり

フルスペックハイビジョンとふつぶつぶが吾に迫りてみせる真実

蝉の音が昨日の夜をかき消してゆく。朝が来て、光が痛い。

奥駈けのみちあをあをとうねり出し小角(おづぬ)に出遭ふこともありなむ

かなしみは朝陽に乗って大和より河内へ届き、私も辛い

勺 禰子 (しゃく ねこ)
Posted at 00:00 | 短歌人 | COM(0) | TB(0) |