短歌人 2010年8月号20代30代会員競詠
■安息国■

                   勺 禰子(しゃく・ねこ)

半年の学生証を持つ春の規則正しく一日(ひとひ)は終はる

もう深夜残業もない毎日の眠りは少し浅くなつた

人に会ふといふは都合のいい言葉性別のない人はゐないのに

はかなさをおもふときのみ存在が確かさを主張してきて困る

雨の奈良を君とゆくとふ青年の母国の湖(うみ)はウィキペディアに光る ※

その昔安息国と呼ばれゐし中央アジアの景色果て無し

ボロディンの「中央アジアの草原にて」を久々に吾が内耳に聴きぬ

君からのメールが灼けたカラクムの砂のにほひに運ばれる宵

青年が母国で想ひ出す時にほんたうに降る大和の雨は


小文「異邦人」
  (今回小文のタイトルは「わたしの好きな歌」という課題でした)

 小学二年生の私がいつも口ずさんでいた久保田早紀のヒット曲。
 異国を思わせるイントロに続き彼女のどこか人を寄せ付けない(ゆえに) 澄んだ声が耳に届くと、
 まだ知らない「別れ」に思いを馳せた(おませでした)。


  ※の歌は短歌人誌には載っていません(15首提出のうち8首掲載という決まりなので)が、
   すこし流れが?かもしれないので、ブログで勝手に復活させてしまいました(・・;
   今回の出詠歌群がちりぢりばらばらだったので、選歌でとてもご迷惑をおかけしたとお思います。
   Fさま、本当にすみませんっ m(_ _)m
【2010/07/29 11:00】 | 短歌人誌 | トラックバック(0) | コメント(3) | page top↑
鹿いろいろ
先週のことですが、なんかいろんな鹿が見られそうだということで、
久しぶりに春日大社へ。

行きは一人だけどせっかくだし、と
入江泰吉(吉は正しくは上の士の部分が土)写真館へ寄ってこ、と画策。
教えてもらった時間に間に合うようにー
と出たのはよかったが、奈良駅から高畑の距離を勘案していなかった…
しかも、その日は梅雨明けはまだだったが快晴(というか、炎天)、
気温33.2℃、湿度54%…
ゆけどもゆけども、炎天下、日傘はさせども汗がどんどん…

うー、もうあかん。
とそのとき、住宅街に鹿発見!
ふつーに、草食べてました(^0^)【この日1度目の鹿】

ちょっと和んで持ち直す禰子(笑)
NEC_0345.jpg

ふー、やっと写真館についた!
と思ったら、時間まであと30分しかないではないかっ!

ひえーっと、15分で写真館を回り(涼み?)、
北へ。
駅の観光案内所で教えてもらった「近道」を試そうとちょっとわくわくしながら歩く。

  「高畑から春日さんへは、3つの近道があります。
  ささやきの道・中禰宜の道・上禰宜の道です」

  と、駅のボランティアのおっちゃんは言った。
  ふむふむ、それじゃあ、禰子だけに中禰宜の道行きますわぁ
  と、おっちゃんに聞こえないように言って、
  炎天下の中もがんばってこれたのだった(単純です)。

鏡神社を通り
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道をひとつ越えると春日大社の南の端に
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お、ここからだ(わくわく)
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でも、サンダルがぬかるんでるところを踏まないように、気をつけないとっ

わ、メール、はいはいっ「わ、もう始まってるって。いそげっ」
5分遅れくらいでなんとか到着。
岩手から鹿踊りを奉納しに来られた保存会の踊りを見る。※鹿踊り=ししおどりと読みます
単調だけど、けっこう激しい。
鹿の面を被って、この慣れない暑さのなか、どうにかなってないかなぁ、と心配。
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が、みなさん、すばらしい踊りを奉納されていました。【この日2度目の鹿】

終わってから関係者を装って(?)なにげなく(??)ついてったら、
お面を外すところに遭遇。

お面の上にコヨリ(?)をいっぱい付けた、ものすごーく長い飾り(角)があるので、
ごろんと横になってから外すのですね。
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駅まではまた、一人で行かないといけなかったので、
ええい、こんなに暑いし今日歩いたご褒美じゃっとばかりに、
売店で
「すみませーん、抹茶ソフトください」と私。
(…そういえば、自分にご褒美ってよくあげるような^-^;)
ぺろぺろ食べてると、
横に居た鹿に頭突きされました【この日3度目の鹿】
まぁまぁ、と雌鹿をなだめて、ぷらぷら歩く。
うーん、この参道、やっぱり遠い…

そう、ここがこれだけ昔のたたずまいを保っている(であろう)のは、
この地の利の悪さゆえ。
だから、決していやな道のりじゃない。
奈良全体にこのことは少し言える。

一ブロック歩いてきて、きゅーんきゅーん鹿の鳴き声がする。
と、親子鹿たちの移動の時間に出くわす。【この日4度目の鹿】
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でも、少し気の弱い最後の子が取り残されて、観光客に囲まれて…
カルガモの横断ほどじゃないけど(ネタが古いなぁ。。)、
鹿も毎日大変だ。

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それにしても、この時期の角は立派です。
ちょっとほれぼれしてしまう。【この日5度目の鹿】

興福寺の境内でも、こんな感じで悠々と【この日6度目の鹿】
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このあと、急に雨が降ってきて、少し涼しくなった。

というわけで(だかどうだか)、【この日7度目の鹿】
の写真はありません(笑)。

おしまい。


※今回、写真サイズを小さくするときに、なんか間違ってグレースケールにしてしまいました。
 鹿踊りはほんとはとてもカラフルなのですが…
 また気が向いたらUPします。







【2010/07/26 07:26】 | ディープ奈良 | トラックバック(0) | コメント(11) | page top↑
費用対効果
ここ2年の美容院に行く頻度というのは、
決めていたわけではないのに、きちんと4ヶ月に一度。
これは、引っ越してからちゃんと同じ美容院に行くようになったので、
メンバーズカードを見てわかった事実。

今回もさすがに重力のプレッシャーに気づいて行ってきました。
で、
えー、こんなに
っていうくらい、量は減った(下に落ちている髪の量を見て唖然)ので、
自分ではそれなりに満足して帰宅。
しかし、私を見た人がどんなコメントをするかなぁ?
と想像をめぐらすと、自分でも思いつく言葉は、

「切ったん? ほんまに?」

…だって、短くしすぎると束ねられない・ハネる・次伸ばすのがめんどくさい…
ね、わかりますよね?女子なら。

それにしても、自分でももう少しパシっと変わってみたい。
昔はかなりショートなこともあったのになぁ。

というわけで、大変身はもう少し痩せてからとかにするとして、
何故、切ったのを気づいてもらえないのか、
電車の中で居眠りをしながら考えていました。

カットして
3ヶ月め   → 伸びてきたなぁ、束ねる&アップにしとこ。もうちょっと行かんでもいけそう。
4ヶ月め   → もうここまできたらずっと束ねる&アップで行っとこ。 
カット決意  → さすがに自分自身、髪の重さが辛い(髪多い)…予約しよ。
カット終了  → やっぱりスッキリしたやんたまには下ろそう

ここで気づいた。
問題は、この【たまには下ろそう】
コレです!

カット前の1ヶ月は完全にアップにしていたため、
せっかくカットしてもその差がわからないーっ(私にも…汗)。

これではせっかく大枚はたいて(というほどでもないが)カットしても、
費用対効果的には失敗やんか!

というわけで、今度は3ヶ月以内にカットしようと、
堅く心に誓った梅雨明けの土曜日でした。

ちなみに…
9月24日が学校の終了式で、
その週は各自半年の総決算のプレゼン(外部コンサルの人もお見え)があります。
なので、今度のカットは9月半ばで!

忘れてたら声かけてくださいー(^-^)

ちなみにちなみに、発表はスーツで、とのこと。
…スーツきらいなんですけど。
着物とかは?とか思いますが、
せっかくおめかししても、足下がいつも履いてる上履きだったらどうしようもないような…

ま、問題は中身です。




【2010/07/18 15:53】 | 日々雑記 | トラックバック(0) | コメント(7) | page top↑
短歌人誌7月号より 1
なかなか毎月ちゃんと目を通せていない短歌人誌。

少しずつ好きな歌を掲載させていただきます。

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きさらぎのよるのそこひにならびたり草食の吾(あ)と蟹を食む母
ダライ・ラマ十四世がTwitter(ツイッター)でつぶやくを見る吾(あ)も中国も
春宵のさくらはなびら「もう」といふ言葉をのせてふりそそぎたり
疑問符の打ち方知らぬ母からの「行かない」はいざなひとおぎなひぬ
ホームまで見送るための入場券さびしき春の秘色(ひそく)を手にす
すれちがひざまに胸に触れ走り去る自転車の男Vサインせり
                               澤志帆

1首にできなくて、8首のうち6首も選んでしまいました。
1首1首でもいいのですが、こういうつながりで読むとまた趣があります。


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夏には夏の、冬には冬の仕儀があり、朝の鼻風邪、昼の大汗
理屈などとうに忘れた、筋なんかはじめからない、泣くならば泣け
                               生沼義朗

なぜか夏に鍋を食べたくなりました。


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「ほっとくとオオカミになる」と田村さん野犬には「名を付けとくとよい」
                               小野澤繁雄


絶対そうなんだと思うし、これから絶対そうしようと思う。
田村さんてあの?


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緋色のアルバムひらきたるとき若き日の母は平凡に美しかりし
                               橘 夏生


<平凡に美しかりし>が、母との距離を語っている。


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癇癪持ちの徳富蘆花を知りてより臨終の部屋のさびしきかぎり
朔太郎は商品にならずゴールデンウィークなれどさびし文学館
                               斎藤典子


朔太郎の商品分析はこれが初出、か?


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バスガイド那覇をゆきつつハブはをれど夜行性ゆゑ怖るなといふ
夜行性にて夜(よ)はいきいきとやや湿る短歌地帯這ふわれはハブかも
                               蒔田さくら子


蒔田さん…短歌人女子は夜行性ハブが多いのですきっと。
「やや湿る」、ふつうでは絶対詠めない。
そういえば蒔田さんの歌は風の歌もこの歌も空気中の水分の多少を肌で感じる。


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あかつきの夢に母来てみずからの十七年忌の段取り話す
                               岡崎宏子


鯉のぼり青と赤とが垂れ下がる三日続きの晴れにつかれて
                               真木 勉


発光しループし大橋ジャンクション異界に入り異界より出る
                               藤原龍一郎


九十九になりたる母をみてをればわれにわが知らぬ笑ひはうかぶ
その頬を口を撫づればいのちはめぐり生後ひとつきの赤子となりぬ
九十九歳の母の誕生日祝はむとその枕辺にわれ一人来つ
                               小池 光


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今日は同人1のみでした。



【2010/07/05 23:57】 | 短歌人誌 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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