三休橋筋(さんきうばしすぢ)
「三休橋筋(さんきうばしすぢ)」   勺 禰子

切符売場が賑はつてゐる。フレッシャーズと呼べる羊のやうな人たち

少しづつビッグイシューのおじさんと打ち解けて十七番出口

野球帽ぬげばぺこりとお辞儀してはにかむ笑みは複雑を持つ

複雑はわたしも同じ 立場とはいつでも代はる身上ゆゑに

堺筋本町(さかひすぢほんまち)にけふもいや栄ゆ りそな銀座を北にあゆめり

角ごとにタバコ屋 女男(めを)の群ら立ちて煙たなびくオフィス街かな

二宮の「昼の部」終はりかけの午後ランチ難民として入る画廊

片方の頬だけ見せる「旅人」といふ絵の男は両眼で射る

国難といふとき急に顕はれる国とは今更ながら、概念。

国難を「酷なん」「刻なん」「コクナン」としか変換をせぬ聡明さ

ガス灯に綿業会館照らされて船場の栄華はるけくはるけ…

二宮の「夜の部」すでに賑はひて三休橋筋宵の平穏

誰かいまハミングしてゐる、薄倖と云へど通勤電車は充ちて

刻々と報道される事実より吾は信じる線路の勾配

冬ざれのざれ..の語源を妄想のうちに数へて帰路をゆくなり

舟・三休橋筋

西に御堂筋、東に堺筋を並走させ南北に伸びる三休橋筋は、
南の「千日前」―かつての刑場―を出発し、「船場」と呼ばれた大阪の商業の中心地を貫きながら
中之島―かつて全国の物資が集まった中洲―の中央公会堂へ至る。写真は綿業会館。


現代短歌「舟の会」機関誌「舟」Vol.18号 誌友として見開き2頁に載せていただく(写真付)。

片方の頬だけ見せる「旅人」は職場近くの画廊
ワタナベファインアートギャラリーで。
【2011/05/31 00:10】 | 歌会・その他短歌 | トラックバック(0) | コメント(6) | page top↑
短歌人 2011年6月号 水無月集「うなぎ」 (ほんまは全15首)
「うなぎ」     勺 禰子(しゃく ねこ)

特急に乗り換へるとき朝おなじ家を出てきたやうな顔して

右側が急ぐ人用 エスカレーターは京都にて文化圏を分かつ

湖西線乗り込むときにどぶろくと成城石井のパフェ隠し持つ ※

残雪に光を増せばみづうみに津波はないとふ思ひはゆらぐ ※

今津とはもはや「今」ではあり得ぬが津々浦々に今宮、今里 ※

駅前の商店街で購ひし鯉の煮付けを湖上でつつく

都久夫須麻(つくぶすま)神社の崖から竜王にかはらけ投げるほどのしあはせ ※

湖岸にもかすかに波は寄すれども真水であれば匂ひを持たず

みづうみに沿ひて午睡を促してバスはわれらを菅浦へ運ぶ

「かくれ里」と名付けしことの不躾を感じざりしか白洲正子は ※

「じゆんじゆん」といふ名の鰻鍋はさみ君と真くろき竹生島(ちくぶしま)見ゆ ※

すき焼きとして食ぶるときなまめかしいほどにうなぎはやはらかくなる ※

真夜中の無人の神の島を思ふ波間に浮かぶ宴のたけなは

君と手やその他を接ぎし場所がまたひとつ増えたり今生のみち

朝靄に浮かぶ竹生は御詠歌の「舟に宝を積むここちして」 ※


 会員1特選欄「水無月集」掲載
 15首出して選歌してもらって8首載るので、
 ここでは全首掲載します。
 ※印が短歌人誌掲載歌

 あー、ここで出したら既出歌になるか。
 ま、ええかw

 せんないことですが、
 最初から半分に削られるとわかっている連作を詠む
 というのは本当に、本当に、ほんたうに難しいです。
 何かの暗喩でもあるかのように。

【2011/05/27 21:54】 | 短歌人誌 | トラックバック(0) | コメント(6) | page top↑
つぶやき
最近、ブログの更新おこたりおこたりしております。

ツイッターを別に有効活用するわけでもなく、
はや昨年秋から900近くつぶやいてます。

で、最近はちょろちょろ写真ごとつぶやきつつ。
もしかしてケータイからブログ見てくださってる人は、
ツイッター連動させてるのご存じないかも、
ということで、記事のない苦し紛れちっくに、
ご紹介

にゃのでしたー。

今日の一番はやはり

本日のパスタ頼めば歌を詠め歌を詠とぞ番号札は misohitomoji.jpg


midosuji.jpg 御堂筋はどの季節もいいです。
【2011/05/20 00:06】 | 日々雑記 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
奥琵琶湖 その3
かれこれ2か月近く経ってしまった奥琵琶湖。
しかしこれを書いてしまわねば、次にいけない。。。

ということで、締切があるのに(あるから?)現実逃避エントリです(^-^;

近江今津で信じられないくらい美味しい鯉の煮付を購入。
京都でゲットしたカップ酒とともに
竹生島行の船にこっそり持ち込む。

琵琶湖フェリー

・・?いや、別に禁止されてないです(笑)。

そして、それは本当に本当に美味しくて、
くさみもなく、子の部分のもちもちっと、でもころっとしていて、
味付けはしっかりしているのに、後味がいい。
うーん、もう、ほとんど無言でひたすらに食べる(笑)。
↑ちなみに、お昼ご飯です、これ。
鯉と酒の昼飯はあんまりでわ、ということで買ったおにぎりが
あまりにも美味しくなかったので、その話は端折ります。。。

※鯉については、あまりに美味しかったので、
 帰りに宿用に(?)ともう一つ買うという暴挙にでました。
 で、結局2つとも写真撮るの忘れた。
 美味しかったからw

竹生島は小学生以来。
町内会か老人会のバスツアーがあって、
何故かおばあちゃんについていった記憶があり。

今年ブーム(だかどうだか、よくわからないファンタジー大河)の
お江の父浅井長政が篤く信仰した弁財天が祀られている、
「人の住まない」島。
神仏分離によって神社とお寺があるが、
神主や住職はじめ、土産物店のひとたちも、
毎日船で通ってくる。
夜はいまだに完全に神々の島というからすごい。
夜はいったいどんなことになってるのか、
いろいろつい、考えてしまう。
(基本、妄想系です)

竹生島1
《当島水際八町殺生禁断也》とある。


湖にむかって突き出した舞台から、
下の鳥居に向かってかわらけ投げをする。
下には竜王がおるそうな。
「かわらけください」
と、購入しにいくと、
めんどくさそーに、袴姿の神社のお人は、
ケータイ片手に愛妻弁当の食事中。
ま、ええんですわ、夜は完全神の島なので、
昼はこれくらい人間臭いほうがええんです。

願いを書いて投げ、鳥居をくぐればOK!
わたしのはどえらいところに飛んでいきましたが
同行氏のかわらけは見事鳥居をひゅーんと潜る!

かわらけ鳥居

というわけで、かわらけ。

かわらけ

そしてマトリョーシカのような

だるま2
だるま1

赤い物体に目と心を奪われて、
釘付けになって写真撮りまくっているうちに、
肝心の弁財天にお参りするのを失念(・・・)
同行人のカメラから拝借。

弁財天

竹生島のお姿は、次回ー(いつになるやら)。

【2011/05/10 23:39】 | ディープ近畿(上記以外) | トラックバック(0) | コメント(11) | page top↑
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