「逸」29号
逸001

花森こまさんの個人誌「逸」は、
俳句、短歌、川柳、小説、評論(この順番はあまり気にしないやうに)、
ぎゅっと濃い冊子。薄めて冊子だけ分厚くなんて考えも及ばないような
みかけのわんこに関わらず硬派な冊子(いや、わんこだって、実は硬派)。

今回10首で参加させていただいた。

しかし今回で休刊、である。
休刊というからには、休んでるだけだ。
ぼちぼち待っていよう。待っています。

ふたたびはある絵の中のささやき 花森こま

A5判 50P 頒価1000円
(在庫あるのかな? 勝手にとりつぎますのでwご希望の方はご連絡を)


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ことぶれの春     勺 禰子(しゃく・ねこ)

ジプシーは差別用語である しかしジプシーはジプシーだからジプシーと呼びますと指揮者は言ひぬ

そのむかし悪魔の音色と呼ばれしは「男女が仲良くなりすぎる」ゆゑ

ハンガリー舞曲弾き続けるうちに楽団員らから滲みくる…

あさなゆふな皺ひとつない笑顔にてプチ整形説く小国院長

「雅こそ本流 侘はその横のちよこつと」冷泉貴実子氏のたまふ

大阪はメガとめちゃとが同一化して「めちゃシティータワーズ分譲」

石の「し」が短調「石焼~き芋ぉ~」が来て午後四時かなしくなるオフィス街

春にだけ顕はれ歌を唄ふ人そのむかしをり世界中にをり

おもかげを風にあたへて風の中あゆめば君は深く入り来る

立ちのみのコップの下の平らけき皿をして君と三三九度をす

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写真は玄関から徒歩15分の生駒聖天宝山寺
TOP OF 現世利益!
とにかくこの永代浴油料をご覧あれ(4番目の写真)。
ご、ごしぇんまんえん…。
人は何を祈念するとき、
これだけの大枚をはたくのか。。。
SANY9463.jpg途中の熊鷹神社
SANY9466.jpg途中の景色
SANY9476.jpg千と千尋の神隠しの油屋前を彷彿 門前町
SANY9509.jpgそして、宝山寺。歓喜天がお出迎え(秘仏やけどね)※写真は入口、奥は獅子閣
SANY9525.jpgそして本堂と般若窟


ここに来ると聖と俗とはもはや表裏一体でもなく、
裏と表の境なく繋がっているのを感じる。
「ことぶれの春」で描きたかった、
禁忌、といえるものに近い世界、に生駒は似ている。
というより、生駒山全体が禁忌、なのだろう。
禁忌(タブー)と知るためには、
それに触れて体感しなければならない。
限りなく俗なものと、限りなく聖なるものは、ほぼ同一に近く、
ケガレとは褻(ケ)が枯れる、つまり日常でないという意味で
聖と同義だから、
「プチ整形」と「大阪弁・めちゃ」
の間に据えられた冷泉貴美子さんは、
それゆえ怒ってはいけないのである。

門前町の「旅館」については、いずれ。

【2011/07/25 23:45】 | 歌会・その他短歌 | トラックバック(0) | コメント(6) | page top↑
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