短歌人 2012年2月号
「わたしそこはこだわってないから」と言ふときのこだはりをこそ恐怖と思へ

尖んがつたヒールは先から綻びて熟睡をんなの膝を開かしむ

一昨年の秋はセカンドバージンに沸きしこの国 甘美とは余技

くるしさの理由はたぶん河野さんの声のしつこさにあり しつこさはある意味尊い

諦めることも愛だといふ言葉うべなひてをり自己都合にて

抱きしめて呉れてわかつたすでに春風が吹いてゐて凍えてゐた

やはらかなはなびらが母である茄子をふふめば吾に充ちるむらさき

                       勺 禰子(しゃく・ねこ)
【2012/01/30 00:14】 | 短歌人誌 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
河馬の夢
昨日、明け方に河馬の夢をみた。

ちいさな山をそのまま公園にしたような、
夕方の斜面。ひらたく切り開いた地面の端に、
3メートル四方ほどの、四角い池がある。

河馬はそこに2頭いて、
近づくと瞬時に気持ちが通じていることがわかる。

ああ、河馬にはぜんぶわかってるんや。

と思って、しばらく夕方の公園にたたずんでいた。

わたしは満足して帰ろうと思っている。
そしてふと、
「バイバイって言ったら話ができるかな」
と思い、
「バイバイ」
という。

すると河馬は低くやさしく響く声で
「バイヴァーイ」
と声を出した。

ああ、やっぱりしゃべれるんやん。

と私は思っている。

という夢。

変に夢分析などせず、
河馬の声を覚えていたいと思う。


【2012/01/29 10:09】 | 日々雑記 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
泉州繊維商業組合長 三浦平蔵
「カーネーション」をひそかに楽しみにしている。
(え、糸子糸子つぶやいて、どこがひそかにって?汗)

朝ドラというのはさすがなもので、
いろんな人の、いろんな人生にうまくしみ入るように構成されている
とは思う。

でも、なんか同じ泉州で育った糸子には
やっぱり全国区以上の親近感はあるわけで、
あんな破壊的なエネルギーはどこにも持っていないものの、
高校3年までだんじりひいてた私は、
和歌山出身のおばあちゃんと同じイントネーションの
「これ、買うちゃり」とか「行っちょいで」とか
「はよ寝り!」とかにいちいち反応して、
毎日、帰宅したら速攻NHKオンデマンドを見ている。
(え、テレビ持ってないのでw)

カーネーションは配役がいい。
糸子を演じる尾野真千子は今更ながら、
小林薫の父(死んでもたけど)、麻生祐未の母は
暴れ具合、ボケ具合が絶妙だし
(悪いけどこれが桂三枝とか藤山直美とかだとしたら
 ヒロインとキャラが戦闘態勢に入ってしまって×)、
糸子の子供時代を演じたあと、今次女役の二宮星ちゃんの
なんとのびやかに繊細なやんちゃぶり。
髪結いの玉枝さん役の濱田マリの怪演に目を瞠り、
あかんたれの勘助の末路に涙する。
あっけなく散った泰蔵兄ちゃんの印象が妙に強いのはなぜ?
そう、三次的脇役がコテコテな感じなのもちょうどいい塩梅
(トミーズ雅、三島ゆり子)。

ほんで。
朝ドラ始まって以来?の展開。
三味線が似合いすぎる周防さんとの、世間的にはあかん恋。

その脇を固める近藤正臣演じる泉州繊維商業組合長・三浦平蔵。
今日は平蔵さんに泣かされました。

「周防よ。
 外れても 踏みとどまっても 人の道や。
 人の道 っちゅうのはな。
 外れんために あるもんや。
 けどこれ 外して苦しむためにも あるんや。
 なんぼでも苦しんだらええ。あがいたらええ。悩んだらええ。
 命はなぁ、燃やすためにあるんや。

 外れても

 外れても 踏みとどまっても 人の道

 ・・・・・・

 これ、575なっとんな。

 これ575なっとんな!

 平蔵ぅーっ、しなるでしかしっ※

 ※「しなるでしかし」:出典「台風のちかづくといふまひる間の日傘しなるわしなるでしかし」シャクネコ
【2012/01/24 22:02】 | ディープ大阪 | トラックバック(0) | コメント(3) | page top↑
陰暦一月一日
あけましておめでとうございます。

…というか、もう睦月も終盤に至って、
やっと、新年初のエントリとなってしまいました。
今年もよろしくお願い申し上げます。

新年から、ざわっとした毎日を送っておりましたが、
今日は旧暦一月一日、新月。
あらためて、深呼吸して、
たましづめ(鎮魂)つつ、たまふる(魂振)ような
歌を詠めればと思います。

kanazawa_zenigo.jpg

抱きしめて呉れてわかつた春風が強く吹いてゐて凍えてゐた
                      勺 禰子(しゃく・ねこ)


【2012/01/23 23:58】 | 日々雑記 | トラックバック(0) | コメント(1) | page top↑
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