短歌人 2012年3月号
横殴りの雪になぶられ笑つてる雪だるま三つ天気予報に

音のない雪の朝(あした)を迎へむと何年越しの道行きをゆく

金沢の雪の重みよこんなにも濡れながら「在る」を主張してやまぬ

記念館を出るころ少し犀星に近づき言葉すくなに歩む

暴風雪予報は外れ音のない雪降る夜に君を包みぬ

「思いやりの雪すかしシャベル」に嬉嬉として雪掻く君を言ひふらしたし

雪の質感がSeinを顕せば哲学者多き街とうべなふ

                       勺 禰子(しゃく・ねこ)

浅野川20111226

Sein=在る、存在。 例 : Sein und Zeit 存在と時間 ハイデガー
石川出身の哲学者 西田幾多郎、鈴木大拙、西谷啓治、松山康國(最後はゼミの先生^-^; 京都学派の末裔
【2012/02/27 23:29】 | 短歌人誌 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
そのつぶやき 必然につき (?)
ニュースについてひとことつぶやく――という、

最近はありとあらゆる記事に
TwitterやmixiやFacebookのアイコンがちょろんとついていて、
それをクリックしてURLを引用して、
自分の意見を書いたりできる。

わたしもごくたまに利用するし、
あらゆる人に発言権があるのは、悪くない。

しかし。
たいがいのつぶやきは
それ、あんたが言わなあかんことなん?
と突っ込みたくなることが多く、
反対に、自分はいつも
「それ、私が言わなあかんこと?」という自問自答により、
たいていの場合黙っている。

その発言は必然か?

どっからか声がする。

でも、そんなもん考えてるより、
思ったことつぶやいてみる方が、
世の中を動かすことだってあるわけで、
黙ってるよりええかもな、
と思う、こともある。(ん?ほんまにあるかな?w)

今日は昼間、hotmailがつながんなかったので、
twitterでhotmailと検索してみると、
出てきた出てきた。
hotmailがつながらないよーとつぶやいている
あまたの人たち。
あー、やっぱりつながらないんだ
と安心したり(いや、安心するのは早い)、
ニュースよりよっぽど早いなtwitter(何気に定型)
と思ったり、
それはやっぱり「必然」とか
うだうだ考える間もなくつぶやいてくれるおかげで
立派に情報っちゅうもんになっていたりするわけで、

あー。どないやねん、わたし。

という感じです。

けど、やっぱりニュースについて
しこたま引用したあとでも自分の感想を述べるなら、
まだしも必然ちゅうもんがあるような気もするが、
自分が解説したってる(しかもそれ、どっかで聞いたことあんで)
みたいな現象は、どういう必然によるのでせう。
そういうのを見てしまうと、
必然という踏み絵を踏ませてやりたい欲求に
駆られてしまうのであります。
つまり、大阪弁で言うところの
「あんた、どの口がそんなこと言うんや、どの口や、え゛?」
ちゅうやつです。(?ちょっと違うか)
歌会などでも、ときどきある、
「つまらん」とか「理解できません」という、
「で、それ言って何を伝えたいの?」という発言も
根っこは同じように思う。
それでなにものかを顕しめ、伝えることができたのか。え?

誰も言っていないことだから価値がある、わけではないし、
語り尽くされたことだから言う必要がない、わけでもない。
一刀両断でいい気になってるように思える言葉の中にも、
それをまた一言で、しょうもなっ、と思うこちらの心が
凝り固まっているから見えていないものが
あるのかもしれないし。

その言葉の「伝えたい度」は
マスでもそうでなくても、
微妙かつ確実に、相手に伝わって、
不快に思ったり、納得したりするのではないかと。

踏み絵のいうのは、人の前で踏むものではなく、
踏むのか踏まないのか、越えるのか越えないのかは
人知れず踏み絵をだして自分に聞くためのものやと。

以上、ぶつくさアワー
このぶつくさが一番必然ちゃうっちゅーねん!
でした。
【2012/02/15 21:30】 | 日々雑記 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
立春を過ぎて、
鬼はどこにいったのか。

鬼はもともと、追いやられているのではなく、
その霊力にあやかりたいと、
人々が触れたいばかりに追い掛け回されているのだ
という、興味深い文章を読んだ。

なるほど
さき(先・崎・岬など)と、おく(奥・沖・隠など)の
意味が、それぞれの視点によって逆転するのとは違うのかもしれないが、
追われる という言葉にもまた、両方の意味がある。

そうか、鬼は疎んじられ、差別され、
追い出されるべきものではなく、
人間に手の届かない神聖かつ危険なものを
かたちにしたものかもしれない。
それは、宇宙の何かかもしれないし、
自分のなかにある何かかもしれない。

3時半ごろ目が覚めてしまって、
ふと聴いてしまったラジオ深夜便から、
中森明菜がカバーした「舟唄」が流れてきて、
つい、聴き入ってしまった。。。

早く寝なければ…。

2009.2月の花祭り


吉野では「鬼も内」だと君がいふ今年の桜はひとかたならず  勺 禰子(2010.5





【2012/02/05 06:04】 | 日々雑記 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
めんどくさいのう お前ら!
またまたカーネーションですみませんが。

糸子の長女、優子は
「本気で絵描きになるつもりないんやったら
美大なんぞ受けるな!」と糸子に罵倒され、
一つのことに気付く。

いつもひゃらひゃら笑ってるおばあちゃんが
機転を利かせてくれ、東京行きの支度をしてくれたのに、
結局汽車に乗る手前で戻ってきてしまった。

小原家に家族のぬくもりを求めてたまにふらっとやってくる、
泉州繊維商業組合のやんちゃ、北村のところへ
相談におとづれたときの一コマ。

「ほんだらよ、洋裁屋継いだるわ!っちゅうちゃったらええねん。
 それ言うたら、あの鬼のおかんもちっとは褒めてくれるど」
あの鬼のおかんも

優子は洋裁屋だけは継ぎたくないという。
「あんたは絵が上手やさかい、
 きれいなもんをいっぱい描いて、みんなをよろこばしちゃり」
小さいときから、絵を描いて褒められてきた。
美大に入ったら母に本気で認めてもらえるのではないかと
それで美大に入りたかったと、
母に怒鳴られて気が付いたと。
認めてほしいんや

なんやなんや、1つ前の「おひさま」みたいに
麗しいではないか!

しかし。
そうは問屋が卸すはずもないカーネーション。
しんみり聞いていたはずの北村が叫ぶ。
「面倒(めんど)くさいのう お前ら!」
めんどくさいのう!

「なんやもう 飲め 飲…未成年か 
 面倒(めんど)くさいのう。もう 食え!」
なんやもう、飲め!

ちゅう。

ここには例えば
「住民主体の持続可能なまちづくり」
みたいな、しちめんどくさい言葉は出てこない。

めんどくさい
には、2種類ある。

カーネーションに出てくる人たちは、
みんなめんどくさい人たちだが、きっと言うだろう。

「住民主体の、持続可…可能の件ですが…」
「じゃかあしっ、めんどくさいわ、早よイネッ!」

わー、言うてほしいわぁ、糸ちゃん。
【2012/02/01 23:08】 | ディープ大阪 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
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