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短歌人 2014年9月号 「昼過ぎに抗議の灯油被りしを」
雑巾をドーキンと呼ぶ泉州弁の祖母は呼ぶらんアベシンドーと

ここ数年朝ドラは反戦説きしゆゑ騙されさうだつた国営放送だつた

昼過ぎに抗議の灯油被りしを黙殺し終はるニュース7は

水無月尽なにごともなき日本なりニュースウォッチは密約めきて

食ひ下がる接続詞さへ踏み潰す官房長官の眼が死んでゐる

しかし、けれど、ですがとつなぐ国谷キャスターが連れていかれるいつか、既に?

質問には真正面から答へよと育てられしを守らんと思ふ

                            勺 禰子(しゃく・ねこ)

※集団的自衛権に抗議して焼身自殺を図った男性は、
 灯油をかぶるまえに与謝野晶子の「君死にたまふことなかれ」を朗読したとのこと。
 新宿で昼過ぎにあった出来事が夜7時のニュースで一切流されないのが
 今のこの国です。
 その後については東京新聞が報じただけだったようですが、
 そのニュースもWEBでは既に見ることができません。
 こちらに詳しく書かれていたのでリンクを貼らせていただきます。
 「平和な日本好きだった」集団自衛権に抗議の焼身自殺未遂男性
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【2014/08/28 13:17】 | 短歌人誌 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
歩幅あしあと -子の会ノ記 Vol.6より―
今年6冊目になった「子の会ノ記」に
掲載されている30首です。

といっても、短歌人誌に去年載せたものを
改めて30首に編み直し、
若干の訂正をしたものですが。。

が、改めて編み直すと、それなりに見えてくるものもあります。
今年はもっと大幅に今までの歌を編み直す予定です(!)。

子の会ノ記録についてはこちらから。
今年も濃ゆーい1冊です。

-----
「歩幅あしおと」    勺 禰子(しゃく・ねこ)

なまこ壁潜(くぐ)つて入るつきあたり竹は明るく間引かれてゐる

「やや奔放」と解説されて明代の青き魚は大皿に泳ぐ

宋胡録(スワンカローク)の発音をためす展示室みみ持つ青磁に脈がながれる

明代の青き二匹の魚(うを)のひれ学園前の夕空に消ゆ

パン屋さんの前までやつてきて気づく 食べたかつたのはおにぎり

枯れる日のあると思へぬほど繁るゴーヤーのみどり肌をそめゆく

今生に残せるものの少なくてそのときどきの歩幅あしおと

折り返し地点を返上してあゆむ遅すぎる愛などなしと決めれば

向かひあひ食めばお箸の持ち方を君はしづかに直してくれる

こがれるときのあの感触は減りゆけどいとしさは増す茶がゆ食みつつ

人の波引いてしばらく思慮深くエスカレーター止まりゆくさま

「精選国語総合現代文編」読む少女ゐて喧噪の急行にしづかな片隅

「土佐源氏」読み返しつつ辺境のはるか牛小屋の逢瀬を思ふ

かまふとかいらふとふ語の感触はなまめきを増す、語られるとき

声のよき男は仕事だけでなく「よいたのしみがある」と翁は言ひぬ

歌垣は賭けがつきもの巡礼の美女と契りし鈴木老人

人が使ふ道具すなはち民具ならばプラ容器こそ愛しかりけれ

忘れられた日本人にほんぢうにあふれ時にマイ箸マイボトル持つ

地下鉄を降りて地上へ向かふとき傘をななめに振る人はあほ

そのかみの「もののはじまりゃ皆(み)な堺」思へば無邪気な刷り込みである

包丁と茶菓子のみ残るこの街の書店つぎつぎ店を閉めゆく

黄金の日々を暮らせし商人(あきびと)の侘びて身体に茶をいれてゆく

そのかみの杉浦日向子の死を知らず吾の十年(ととせ)の波瀾にあれば

僻(ヘキ)の濃き夫婦なりしか日向子氏と荒俣氏との不協和を思ふ

東京を幻視するとき見たといふ安治の絵には夜の灯多し   ※井上安治

「宵越しの金は持てない」大火にて常に焼き払はれる江戸とは

南都にはあらぬ生駒の稜線に大火なく即ちリセットもなく

小角(おづぬ)以来の土の上(へ)に建つテレビ塔群を冠して生駒山立つ

上書きをしていけばいい 君の言ふことは正しい焼き払へぬのだから

消えもせず誰も歩かぬ元参道焼き払はれぬ堆(うづたか)さもて
【2014/08/06 19:51】 | 歌会・その他短歌 | トラックバック(0) | コメント(1) | page top↑
「子の会ノ記」Vol.6
P8065214.jpg
短歌人に入会してはや7年。
「え、まだ7年?」とか「台湾歌会行ったよね?」とか(入会前です…)
「え、7年でそのツラ…」とか
色々言われておりますが、7年です(^-^;

そんな2007年前後に入会した人がなにやら自然と集まり
「新人なんだから新人らしく勉強しようよ(できるだけ楽しく)」
と集まって2008年に出来たのが「短歌人新人会」。
数年後、冒頭と同じ理由もあり「新人会もないなぁ」と、
2008年が子年(ねどし)だったこともあり「子の会(ねのかい)」と改称。
現在にいたります。(現在会員21名。たぶん)

「子の会」では毎月のWEB歌会の他、
毎年1回大きなWEB歌会をしていて(8首提出)、
その生々しい?やりとりを記録しようではないか!
と出来たのが「子の会WEB歌会ノ記」でした。
去年のVol.5まではそれを踏襲していたのですが、
「毎年これを読んでいただくのもなぁ」という意見もあり
(2段組みで100ページを超えていたこともまま…)
今年はスッキリと1人30首詠にしました。
私の歌はこちらから。

その他、
「私の一首 2013年に出会った一首」として一首評、
「吟行合宿記」として今年春の松江の吟行&歌会の記録、
去年夏の全国集会の後、有志で訪れた南相馬のミニ記録、
等々、盛りだくさんです。

今回30首詠の参加者は
小島熱子
三島麻亜子
春野りりん
大室ゆらぎ
近藤かすみ
鳥山繁之
斎藤 寛
長谷川知哲
吉岡 馨
黒﨑聡美
弘井文子
勺 禰子
中井守恵
(提出順)

よく考えてみるとこの中に高瀬賞受賞者が3人
高瀬賞佳作が3人(合ってた?)
短歌人賞が2人もいる!
子の会、すごいっ!
と自画自賛しておきます(笑)。

A5判72ページで600円。
ご希望の方がおられましたら、
残部をお分けしますのでメールフォームより勺までご連絡ください。
(住所とお名前をお忘れなく)
送料無料でお送りしますので、後日奥付の口座まで入金をお願いします。

以上、子の会広報部でした。

※ちなみに昨年のVol.5は若干残部ございます!(よっ、商売上手!)
【2014/08/06 19:42】 | 歌会・その他短歌 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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