短歌人 2014年10月号  「的」でねぢれる行く末がある
いきもののゆまりのにほひあふれ出て雑草は夏に記憶を結ぶ

ふたをしたままの箱あり立秋を過ぎた金曜日のゴミ袋

何的なら権利をいへる自衛かな個を溶かされても集団にはならぬよ

海もたぬ土地にくらせば「津波避難ビル」のマークをこの夏に知る

二〇〇五年にすでに決定されてをり「津波に関する図記号」三つ

「集団」にあまたの名詞つきをれど「的」でねぢれる行く末がある

いちめんの柏葉あぢさゐ花しをれなるほどと思ふまでに柏葉

                         勺 禰子(しゃく・ねこ)

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【2014/09/28 14:48】 | 短歌人誌 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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