短歌人 2014年11月号  五新鉄道
五新鉄道2

懐かしくはなけれど「懐かしのボンネットバスで行く幻の五新鉄道」

キオスクの消えて自販機並びをる駅前の純喫茶にたこ焼き売られ

隧道のまるみボンネットのまるみ鈍角はいつもやさしき器

幻のままゆゑ消えることもなし車両(からだ)を持たぬ鉄道として

整備されよそよそしくもなりぬべき五條新町にも看板は残る

「日本(ニッポン)で一番強いマルオー靴」その靴底にあまた踏まれん

「メンズギャラリークボタ」消されぬままにあり紀和ドライクリーニング店の奥の混沌

                           勺 禰子(しゃく・ねこ)
五新線
五新鉄道1 五新鉄道3 五新鉄道4 五新鉄道5
【2014/10/27 22:48】 | 短歌人誌 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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