短歌人 2014年12月号  小さな駅
車内放送にさだまさしの声流れだし存外小さき終着駅は

片足の鳥居の脇のアパートの下着揺らめく205号

台風の余波にあふられ辿り着く端島(軍艦島)は近未来めく

度し難し御国自慢を紹興酒飲みつつ放置しつつ夜も更け

自画自讃過ぎて醒めゆくこころもて熱き祭りを遠く見てゐる

掛け声の整ひ過ぎて軍隊のルーツと思ふ海の街かな

人はみな記録のうつは顧みぬまま遺しゆく僻(ヘキ)を抱へて

                      勺 禰子(しゃく・ねこ)
【2014/11/29 00:16】 | 短歌人誌 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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