短歌人 2015年1月号  ひつじ
「ひつじ」

遠きふゆ大きなる眼をみひらきて吾を見しこと吾は忘れじ

大風ののちの静けき空はただ瞬くために在ると知りたり

トラキアの娘が抱くオルフェウス泪出づるは愛たりぬゆゑ

楠音(ただおと)の中に棲みつつ笑まふものをみなの性を絵筆に捜す

手のかたち同じきものの紡ぎ出すたふとき念よ健やかにあれ

あきらめに似たこころもて遠きふゆ際立つひとつの心ながめたり

ひとまはり長き短き一日を重ねてあの年以来の未(ひつじ)

大雪のなかで見し胞衣(えな) 片割れの鎖をつなぎわれら生きゆく

                      勺 禰子(しゃく・ねこ)

どうにかこうにか欠詠することなく辿り着いた年末
1月号から同人2に昇欄しました。
同人になると、
一連にタイトルをつけることができます。
一首に詞書(ことばがき)をつけることができます。
会費が上がります(笑)。
そして、もっと短歌を詠んでいければと思います。
今年はありがとうございました。
来年もよろしくお願いいたします。
みなさま、よいお年をお迎えください。

モロー オルフェウス
ギュスターヴ・モロー「オルフェウス」

甲斐庄楠音 女人像
甲斐庄楠音(かいのしょう・ただおと)「女人像」
【2014/12/31 14:28】 | 短歌人誌 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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