短歌人 2016年5月号  即詠「惑星」ほか
追悼の式にそぐはぬさざれ石あの日流されし苔石おもふ

舌足らずのをとこの騙るフッコウやヨリソフココロは余りに軽く

奪はれた場所への気持ちと「この家で死にたい」気持ちを同じと思へず

執ねく場所をおもふ気持ちは吾に欠けおもふ人らに寄り添へずをり

血縁のうすき幸ひ、生きてゐるといふほか互ひにできることなく

惑星はひそかに距離をちぢめつつ今朝目醒めたら背に乗つてゐた

                 勺 禰子(しゃく・ねこ)
【2016/04/28 12:22】 | 短歌人誌 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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