身毒丸-しんとくまる-
『西門を出でて地上の補陀洛(ふだらく)を渡りつづけるしか・・・雨上がり』 禰子

12年弱勤めた会社を金曜日で辞してきた。
11月初めからの突然の転職劇に、本人が一番驚いている。
それでも、降って湧いたような話というよりは、
どこかで用意されていた道であるような気もする。
社内向けの退職の挨拶メールにも書いたが、
「働く」ということは私にとって当初、必ずしも能動的なものではなく、
「仕方のない選択肢の一つ」に過ぎなかった。
でも、12年弱経って今改めて振り返ってみると、
少し能動的になった自分を発見できたような気になっている。
原因が何であれ、それは感謝しなければいけないことだと思っている。

大鳥王子(大鳥大社)の文化圏で育ち、
境王子のすぐ傍の会社に通った。
正月明けからはさらに北上して、四天王寺の近くまで通う。

天満から四天王寺を経て南へ続く小栗街道。
四天王寺の西門(さいもん)は夕日を拝する場所。西方浄土へ続く場所。
その界隈の貴賤聖穢の混沌とした雰囲気のある場所が、
少しずつおそらく作為的に削られてゆく。
縦にばかり伸びてゆく高層住宅。
西方浄土を遠く眺めていたいから、
上へ上へ伸びると思えば思えなくもない・・・ことはない。
やはり超高層住宅はおぞましい光景の一つであるんだと思う。

そんな中で 西へ沈むということ、南へ下るということ、
それが何なのか少しでもわかりたいと思う。


参考
身毒丸  折口信夫(青空文庫)
俊徳丸・弱法師(よろぼし)  Wikipedia
【2007/12/23 11:53】 | 日々雑記 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
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コメント
奇しくも禰子との再会の前日にこの記事を
目にしていました。

禰子と話しながら、冬とは思えない程の
照りつける日を窓越しに見て
『西へ沈むということ』をすこし思っていました。

これから私達ができること、
私達にしかできないことを見つけていこう。

皆が笑顔で再会できる日と皆の幸せを願って…。

来年、いいことたくさんありますように!
【2007/12/28 22:32】 URL | ゆずみかん #-[ 編集] | page top↑
>ゆずみかん

それぞれにいろいろあったであろう今年が終わろうとしています。
また、みんなで再会できるように、
私たちにできることを見つけよう。

現実しかそこになくても、
現実は、どう受けとめるかにもよるのだから。
【2007/12/29 09:57】 URL | 禰子 #-[ 編集] | page top↑
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