短歌人 6月号
姥捨ての道であるらし特養が並びて海に向かふ外環(そとかん)

峠には遣手婆(やりてばばあ)が今もゐて「そこに停めてや。ハイ五百円」

嘆き死んだ遊女の墓のあるあたりから湧き出づる温泉ぬるし

土地の靈(ち)は祓い難くてその昔地震(なゐ)揺れるごとく虐げられし

ぬつぺふほふぬつぺふほふと顕はれて百鬼夜行の吾に入(い)る夜

山姥(やまうば)の軀隠せし桜花こころはなんどでもよみがへる

勺 禰子 (しゃく ねこ)
【2007/06/01 00:00】 | 短歌人誌 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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