阿倍野歌会
峠から眺めるときに思ひ出す 女郎のあたしを殺めたをとこ 
                                  勺 禰子

メッタ切りされるのを覚悟で出してみた今月の歌。
WEB歌会では「上の句から下の句へ、意外性のあるところへ着地する」
というお題だったので、その部分で話し合ってもらえたとしても、
自由詠の関西歌会では、そこが関係ない分、この歌の必然性がなくなる。
案の定、「峠から眺めただけでそこまで飛ぶのは無理」という意見が出る。
「峠」にも「女郎」にも、固有名詞があったほうがいいとい意見もある。
この固有名詞というのは、歌会では必ず出てくる話。
たとえば、「花」といわずに、「芙蓉」といったほうがいい、云々。
でも、これはある意味「実景」で、何故か峠、もしくは峠のようなもの、
を通るときに私が抱いてしまうある感情があり、
それは半ば普遍的で固有名詞にできない。というのがある。
でも、いくら自分の実景でも、それが普通に伝わりやすいかどうかは別。
その意味で、歌会は「流通」するかを確認しに行く場所でもあるし、
いろんな思ってもいない意見をもらうことによって削いでいくものはもちろんあるが、
それでも消えていかないもの、を自分でじっくり見極めるための場所でもある。

後半は「題詠」&「即詠」
お題は「吊る」で、20分間で詠まねばならない。
以前題詠ブログで詠んだ歌の姉妹編みたいになってしまったが、
これもいまや私の中で実景と呼んでもいい。

凍(し)み豆腐吊るされたまま廃屋の軒下の空気だけがねぢれる

【2008/09/08 00:48】 | 歌会・その他短歌 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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