本歌取り
「踏みしだく、それゆゑ色を鮮(あたら)しくする葛花(くずばな)が隠す思ひ出。」  禰子

ちょっと前に某WEB歌会にて提出した歌。
本歌は釈迢空(折口信夫)の、

「葛の花 踏みしだかれて、色あたらし。この山道を行きし人あり」

「うみやまのあひだ」という紀伊半島(というか志摩か)を巡る
旅の歌集の最初に置かれた歌。
読んでそのまま感じていただければよいので、
私が解説するまでもないのですが、
過去にこんな記事をかいたこともありました。

しかし。
今回、本歌取りという視線で眺めているうちに、よく知っていた次の歌が、
この「葛の花」の本歌取りだったということにはたと気づいて、衝撃をうける。

「この夕べ遠くゐる妻 憎しみは噴きいづる血のごとく鮮(あたら)し」  岡野弘彦

このことはどこかで言及されているのでしょうか。
きっとされているのでしょうね…。
状況はもちろんちがうのでしょうが、明らかに短歌的な空間としては
つながっています(…と思ってしまいます)。
こんな形で(しかもこんな内容で)、師匠の歌を本歌取りするとは。
岡野さんて皇室で歌をおしえてたりして、今では好々爺然としてみえたりもするが、
どうしようもない荒魂は消えることはないだろう。
ちなみにこんな記事もかいていました。
それにしても、この二首がものすごく好きだったわたしは、
何ゆえこのつながりを先月まで気がつかなかったのか。
いくつになっても、発見はあるものですね (^-^;
yushima_renga.jpg
【2008/09/12 23:24】 | 日々雑記 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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