下弦の月 (昨日分)
月齢は二十二日を過ぎ夜空いっぱいに笑ふ喪黒福造  禰子

サイレンがあちこちから近寄ってきて、
ベランダの下を通り過ぎて、角を曲がった辺りでその音が止まる。
何台か集ってきたので、とうとう堪え切れずベランダに出ると、
東の山からぱっくりと下弦の月。
昔(高校生のころ?)テレビでやっていた笑ゥせぇるすまんの喪黒福造を思い出した。

喪黒福造の出現によって人生を狂わせてゆく人たちには、
まだなんとなく単純に救いが残されていた。
悔い改めれば、やり直せる、みたいな。
これが最近の地獄少女みたいになると、そうはいかない。
でも、今の方が昔より悪くなっている、というのは易いがそうとばかりは言えない。
私の幼かった頃、川には汚染物質が垂れ流しで、
工場の煙に毎日光化学スモッグの赤い旗が運動場に置かれていたが、
どぶ川のようだった川にも、今は魚が戻ってきていたりもする。
閉塞感を増していることもあるが、進化していることだってあるはずだ。
科学的なことだけでなく、精神世界の事物でも。
完全な悪人がいないのと一緒で、
完全な悪時代もないのだと思いたい。

大きな朱い下弦の月で、へんなひとり言になってしまった。


※昨日22日に保存したはずが、「下書き保存」になっておりました。失礼。

koishikawa_2.jpg


【2008/09/23 00:18】 | 日々雑記 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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