嵯峨野歌会
公園でお弁当食べるまた今日もとことこと来るアルビノの鳩  禰子


短歌人の関西歌会は基本は大阪、春は奈良、秋は京都。
昨年の京都は諸般の事情により参加できなかったので、
京都は初参加。
秋の京都は人を見物しに行くようなもので、ちょっと閉口。。。
arashiyama.jpg
渡月橋、落ちるで、、、と思いながら渡る。
せっかくカメラを持っていったのに、撮る気もなんだか失せてしまい、
路地に入ったところの古びた酒屋さんや、苔むした用水路なんかも、
いいなぁ、と思いつつ撮ろかな、と思うと人がたくさん歩いてきたりして、
結局こんな写真しか撮ってこなかった・・・あー!

今日の歌は、某WEB歌会にて「オノマトペを入れて詠む」という題にて出詠したもの。
「お弁当」と「とことこ」で「たのしい感じ」の歌だと思った人が何人かいらした。
「たのしい感じ」と捉えた人は、「アルビノの鳩」が下句にくるのが違和感があると。
「たのしい派」と「かなしい派」がそれぞれいらして、
「かなしい派」の中には「アルビノの鳩」に「みにくいアヒルの子」をかけて、
それを作者の分身とも読み込んでくださる方がいたりして・・・(^-^;
どんな風に読まれたとしても、三十一文字でそれを言った自分の責任だから、
言い訳はしない のが作者としての身上。

研究会はK本氏による「獄中歌を読む」
死刑囚だから、という背景がなくても、いい歌はいい。
昔は獄中歌人というのがたくさんいたようだ。
明日、死刑を言い渡されるかどうかというところで詠む歌は、
考えてみれば詠み始めてから詠み終わるまで、
延々と辞世だ。
昔は前日に執行が言い渡されたそうだが、今は当日に言い渡されるそうだ。
本当の最後の辞世を何首か詠む、というのも今ではもうかなわないのだろう。


雨の灯に憶ふことみな優しくて詫びて済まぬ身を詫びつつ更けぬ  島秋人

女をば連想しつつ人形の赤ききものにふれゆくおそれ  長光良祐

女らしさの総括を問い問い詰めて「死にたくない」と叫ばしめたり  坂口弘

老被告理髪待つ間のまみ細め罪なき如く耳かきてをり  島秋人


獄中歌はある意味美しい。
だけど、獄中歌で辞世を詠むことのできた人たちのために、
突然生を中断させられた人たちは、辞世もないままにへし折られたのだ。
そこはやっぱり忘れてはいけないだろう。どんなに作品至上主義であっても。

【2008/11/02 23:05】 | 歌会・その他短歌 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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