2009年 歌の生まれる場所
途方もないわが歌のふし鳴りいでて写しがたければ不安なばかり
                                     斎藤史

新年あけましておめでとうございます。
すでに年が改まって15時間経過しましたが、歌の一つもでてきません(苦笑)。
よって、何か今の気持ちを代弁してくれるものはないかと、
先日800円ナリで購入した古本、『現代短歌全集第十二巻』
(筑摩書房:全530頁!)から、上の歌を挙げます。
斎藤史(1909- 2002年)の歌をちゃんまだ読めていないのですが、
いままでは漠然と、「ここちよく自立した女性」という感じで、
その確固とした生き方の中で自由奔放に歌ってこられたようなイメージを
勝手に抱いていました。
写真をみても、凛として美しく自信を持って微笑んでいる写真が多い。

ところが、ぱらぱらとめくってゆけば、不安や迷いや罪の意識が遍在している。

「途方もないわが歌」というのは、短歌になるまえの「ウタ」だ。
自分でも気がつかない自分の本能だったり、
自分以前のもっと大きな因業のような動きかもしれない。
それが自分(と思っているもの)とは関係なく、「鳴りいで」てきてしまう。
それは定型の「歌」としては留め難いもっとなまなまとしたもので、
なまなましているのに、昏くてつかみようがない。
その洞のような闇をみてしまって、私の存在は不安になる。
・・・そういう歌だと読んだ。

歌の生まれる場所、というのはこういうところなのかな、と思う。
そしてお正月なので少し風呂敷を広げてしまえば、
そういう場所に立って(しまって)いる時期が誰にでもほんの少しあるとすれば、
私にとって、いまがそうだ。

この未生の歌のようなふしを見つめてこの一年をはじめたいと思います。

2009.jpg




【2009/01/01 14:19】 | 日々雑記 | トラックバック(0) | コメント(5) | page top↑
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コメント
素敵。
禰子さんって、凛々しいです。

わたしも何かを見つけなきゃ。
【2009/01/01 20:34】 URL | 文 #oL3vnBpM[ 編集] | page top↑
今年もよろしうに♪

年を経るにつれてどんどんといい感じに私を無くしていきたいな!
【2009/01/01 23:16】 URL | kumi #-[ 編集] | page top↑
■文さん
照れるっす(^-^;
というより、今日のエントリー、読み直すとちょっと恥ずかしいです。
御屠蘇で酔っ払っていたか??
うんにゃ、珈琲飲みながら書いてました(猶恥っ)

■kumiたん
今年もよろしく♪
年賀状、書いてません。すんません(^-^;
kumiたんのんも、届いてませんw、多分明後日でしょう。
【2009/01/01 23:22】 URL | 禰子 #-[ 編集] | page top↑
あけましておめでとうございます。

ブログを時々拝読して、禰子さんの思索とそれを表現する言葉に感服しておりました。
お知り合いになれて嬉しいです。
今後とも、どうぞよろしくおねがいします。

鈴雨

【2009/01/05 17:12】 URL | すずぼん #qDRrdO.I[ 編集] | page top↑
■すずぼんさま

こちらにて改めましてあけましておめでとうございます(なんか、あちこちで言ってるような^-^;)

身に余るお言葉、穴があったら入りたい(笑)
ほんとの私は・・・かなりのんきさんです。

鈴雨さんのブログ、実はちょっとはまりそう(笑)、笑いのセンスが大阪人です(笑)
新年歌会楽しみにしていますーv-423
【2009/01/06 02:11】 URL | 禰子 #-[ 編集] | page top↑
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