短歌人 2009年11月号より自歌
助け舟あちらこちらに見えつつも助けられたくない夜がある

ひだまりといふおだやかな言葉さへ「溜まる=澱む」とカテゴライズす

奈良がすき奈良はきらひといふときにならはあたしが好きなんやろか

想定外にやはらかきアーモンドグリコを犬歯で潰すときひとりぼち

さ男鹿の入野のすすき初尾花塗り重ねゆくものの多くて

傘とうらんが辻にやさしく受けとめてもらひぬ 今を君と吾の今を

                                   勺 禰子

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■8月号「20代・30代会員競詠」評 (川野里子氏:かりん)より抜粋

 雷鳴も生駒の腹も潜りぬけ君は私を抱きしめに来る   勺 禰子

 まっすぐな歌である。このまっすぐ感を気持ちよく立ち上げているのが、しっかりとした技巧の力。「雷鳴も」に並列される「生駒の腹」が面白く、恋の歌にどっしりとした落ち着き感も与えている。近年の歌には少ない傾向の歌だが、地名は力をもつ。もっと使われていいし、そこから立ち上がる生命感も振りかえられてもいい。

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■三角点「20代・30代会員競詠を読んで」 (紺野裕子氏)より抜粋

 風の強さは風の気持ちの強さゆゑ吾も立ちたるまま風に向かふ   勺 禰子

 うねるようなしなやかな韻律が心地よい。風の強さゆえに作者もまた全身で風を受け立っている。風に対する強い意志であり、作者の決意である。まぶしいばかりの夏の相聞。結句の八音がややもたつく。

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読んでいただき、評までしていただくことは、替えがたいよろこびだ。
くらべて、自分の、なんと人の歌をちゃんと読めていないことか・・・。
読むこともまた大きなよろこびなのに、それも出来ないくらい疲れている。
そうか、本当に疲れているからか?
自分の歌がかわいいだけじゃないのか?
時間がないのはいいわけ。
こうやって、自分の歌を読み返す時間があるのだから。

今月はとうとうWEBの勉強会の歌会の歌評ができず。
いくら忙しいからって言い訳にもならない。

優先順位を完全に見失っている、と思う。
組み立てなおそうと思います。
【2009/10/29 00:59】 | 短歌人誌 | トラックバック(0) | コメント(6) | page top↑
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コメント
こんにちは。
3首目、僕は奈良がすきですが^^; それは旅びととしてすきだと言っているにすぎないのであって、もし奈良に住んだりした日にゃ、孫の代ぐらいまでは周囲の方々から認知されないのではないか、そんな感じもします。鎌倉もそうです。京都もたぶんそうなんじゃないかな?
やはり住むなら東京や大阪の下町がよろし、山の手やら古都やらはあかん・・・・以上をもって3首目の歌評に代え・・たりしたらしばかれそうですけど。^^;
【2009/10/29 11:22】 URL | tamaya #wMURzdEY[ 編集] | page top↑
■tamayaさん

なんか奈良にこっそり来ていなすったんですってね!
呼んでくれたら~、いや、呼んでいただいてもお仕事でした。ずーーーっと(苦笑)。

そうですね、歴史のあるところは、そこで生まれていないと認められないこともあるようで、難しいみたいですね。
京都なんか、宇治の人でさえも「なんや宇治か」と言われるそう。。。
よそものからすると十分宇治だって風流なのにね。洛中洛外図の世界です。ん?

この歌は、土地だって好き嫌いいわれるだけでなく自由意志っちゅーもんがあるやろ、と。
あー、自注っておもしろくないわっ(汗)


【2009/10/29 23:38】 URL | 禰子 #xNtCea2Y[ 編集] | page top↑
>なんか奈良にこっそり来ていなすったんですってね!

あーれま、過日某歌集(いや、某同人誌の時だったかな?)をお送りしました際のお手紙にて、近く行きますって書いたはずなんだけんども^^;

つれあいは岩手出身なんですが、岩手と秋田がこれまた犬猿の仲なんですね。たしかに味噌汁の味つけひとつとっても山越えると全然違う。関西なんぞはいまだにわれらを征服しよった民の末裔の住むところ、と思っているらしい。何を好んで西へ行くかと難じられております。
【2009/10/30 05:39】 URL | tamaya #wMURzdEY[ 編集] | page top↑
禰子さん

こんにちはv-34

奈良がすき奈良はきらひといふときにならはあたしが好きなんやろか

ああ、そうだなあ~って、この感覚って思いました。

故郷には、無条件で受け入れられている・・・気がするんですが・・・

その土地に受け入れてもらった・・・やうに感じたこと、2度ありました。

東京、とインド。

東京は、田町の駅のホームで、ふいにそう感じたのでした。
インドは、東インドの平野を走る列車から、ある光景を見た時、そう感じました。
泥田につかっていた水牛が、立ち上がって体躯をぶるぶるふるわせて、泥水が光に散って・・・それを見た瞬間、4週間ちかいインドの旅の後半に、あ、インドが受け入れてくれた・・・と思ったんです。

禰子さんのお歌から、そんなことを思い出しました。v-17
【2009/10/30 14:58】 URL | ラマーレ #-[ 編集] | page top↑
ごめんちゃい!
■tamayaさん

ありました~、おてまみ。

あのとき、パッと開いたらtamayaさんのページだったので、目次見なかったんです…。
え゛、っと思って開いたらありました。ぴとっとくっついて(^-^;
いや~、でもどっちにして思いっきり仕事してますた(泣)。

>関西なんぞはいまだにわれらを征服しよった民の末裔

おおっ、つい最近のようですじゃ。
【2009/10/30 23:41】 URL | 禰子 #xNtCea2Y[ 編集] | page top↑
無条件で・・・
■ラマーレさん

そっか、とても素敵な体験をされたのですね。
し、しかし何ゆえ「田町の駅のホーム」!

それは大阪の駅に変換すると何駅あたりがぴたっとくるでしょう?

インド、いつか行って見たいです。
エジプトは少し受け容れてくれたように感じました。

故郷は…わかりません。
先祖の昔からの土地にいながら、都会的であろうとした親の元にそだったので、生まれ故郷は私にはアンビバレンスなものの代名詞でもあります。

(すでに)無条件に受け容れられている、ことを受け容れる、
っていうのも難しいものですね…。

奈良には…、どういうかたちかはわからないけど、
やっぱり受け容れられているんだと思います。。
(ん、なんだか真面目になってしもうたのう)
【2009/10/31 00:44】 URL | 禰子 #xNtCea2Y[ 編集] | page top↑
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