短歌人 2010年2月号
締切が順に急かせば片付けて吾とふ締切には目を瞑る

東小橋(おばせ)北公園をよぎる真夜公衆便所だけが明るい

近鉄大阪線高架から見おろせば瓦なみうつ愛染小路

せはしなくけふは並んでエキナカの珈琲を飲む逢ふとは言はぬ

とりわさは何故にとりわさびといはぬ行方不明の「び」を思ひ食む

後付けの情念なんかは置いといて藤圭子の声を聴いてみよ

明日早朝すでに今宵とつながりて私を机上で待つ校正紙

                                  勺 禰子(しゃく・ねこ)
【2010/01/28 01:03】 | 短歌人誌 | トラックバック(0) | コメント(19) | page top↑
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コメント
四首目がいいねえ。
けふは並んで、ここ、並びてけふは、だな
ぼくなら。
【2010/01/28 06:35】 URL | 長谷川知哲 #hurAyYjo[ 編集] | page top↑
>せはしなく並びてけふは

だと、せはしなく、が並びてにかかるので、意味も呼吸もぜんぜんかわっちゃいます。
今のところ元のをイキママです。よろしく。
【2010/01/28 18:27】 URL | 禰子 #8HGdY3HA[ 編集] | page top↑
1首目、

締切が順に急かせば片付けて吾とふ締切には目を瞑る



時系列に並べられるものと並べられないものが世の中にはあるはずなのに、何もかもが時系列に填められていっているような気がします。
【2010/01/28 19:05】 URL | H.IBA #-[ 編集] | page top↑
そうだね、四首目
そのまま。
朝、出る前に瞬間みて、韻律だけで判断したので。
そのままで。
いい歌。
【2010/01/28 20:06】 URL | 長谷川知哲 #hurAyYjo[ 編集] | page top↑
情念。 Passion. 外部から侵入し心に起きる波紋。
後付けの情念なんかは置いといて藤圭子の声を聴いてみよ

情念。がこうゆうふうに、つかえるんや!。
やられた。あ。

4句結句に、こうゆーふーに繋げれるんや。
まいった。

いい、ヒジョーに、いい。気に入ったで。めまいする程感動やで。
パスカルの情念論に一項目追加やで。
【2010/01/29 00:23】 URL | 矢嶋博士 #WGj0Orxo[ 編集] | page top↑
4首目の件ですが、
僕は、HIBAさんの最初の意見でいいとおもいます。すぐ後ろに係りそうですが「せはしなく並びて」とは日本語ではあまりい言わないので、すこし離れて「せはしく~飲む」と取れるとおもいます。その離れかげんと文語にした点と語順を反対にして、すこし屈折をもたせた点、なかなかの批評眼だとおもいましたが、すぐ自説を引っ込めるのは残念。ねこさんの短歌は、並んで、より並びてというように基本的には文語の方がいいようにおもいます。一連を読んで、茂吉の歌をしっかり読み込めばもっと良くなるだろうな、とおもいました。プノンペンから横槍を入れてすみません。
【2010/01/30 10:36】 URL | 山寺修象 #ZA9zVw0U[ 編集] | page top↑
訂正
コメント者はHIBAさんではなく知哲さんでしたね。お二方すみません。でも、さすがに知哲さんです。二人が批評を戦わせる場ではありませんが、ねこさんと、投稿者の皆さんも含めて全員で、この場だけでなく短歌人でも歌会でも純粋に研鑽し合って行けたらいいですね。
【2010/01/30 10:47】 URL | 山寺修象 #ZA9zVw0U[ 編集] | page top↑
まとめてありがとうございます
■H.IBAさん

う、ちょっと「歌に対しての批評」なのか、「歌の詠んでいることに対しての批評なのか」分かってないかもなのですが(^-^;、自分にいいようにとります(超プラス??思考)。

そうなんですよね、この閉塞感はなんだろうと思います。
もはや仕事したり、もの食べたりしている場合なんだろうか、と思うこともある。でも、食べたり笑ったり…するためには仕事したり、締め切りがあったりします。。。でもほんとうにそうなんだろうか。と現実にいる自分と、現実からものすごく遠いところのままの私がうじゃうじゃ言っています。

■ヤッスィー

これ、実は「藤」の題詠ブログ。
自解はつまらんからやめとく。
読んで、感じてもらえたら。

■山寺さん

遠くからどうもです。
そうですね、ここでもWEB歌会でもリアル歌会でも、いろいろな話が活発に出来るのが一番です。
私も、ここで知哲さんと山寺さんが検証してくださるまでは、無自覚にこの歌を並べていました。

>せはしなくけふは並んでエキナカの珈琲を飲む逢ふとは言はぬ

>せはしなく並びてけふはエキナカの珈琲を飲む逢ふとは言はぬ

しかしどうでせう。
やはり私の中では「けふは並んで」で不動です。
「並びてけふは」ですと、「けふは」はエキナカの珈琲を飲むことにしかかからないわけです。
でも、せはしなくでなければ、「並んで」じゃなく「向き合って」かもしれないわけですよね。だから「並んでエキナカの珈琲を飲む」とつながらないと言い切れていないのです。
たしかに並んで飲むのも好きだけどさっ。

また、「並んで」を「並びて」とすることで「せはしなく」が間延びしてしまうような気がします。
どうでしょうか。私の思い込みかもしれません。


【2010/01/30 21:59】 URL | 禰子 #xNtCea2Y[ 編集] | page top↑
偉大
偉大なもんだい。
題詠だい。

短歌の本質と題詠は同じものかも。しれません。
【2010/01/30 23:31】 URL | 矢嶋博士 #WGj0Orxo[ 編集] | page top↑
うわ!
ちょっと見ていなかったらこんなにコメントが・・・^^;

「せはしなく・・・」の歌、僕はもとの禰子さんの「けふは並んで」の方が自然に出てきたフレーズのような感じで、この歌のシーンにふさわしい“がさつ”さもあって、いいんじゃないかな、と思いました。
「珈琲を飲む」と「逢ふとは言はぬ」の間、僕だったら一字アケにしたくなるかなあ・・・
【2010/01/31 09:30】 URL | tamaya #wMURzdEY[ 編集] | page top↑
ちょこっとまとめて失礼します
■ヤッスィー

どんなもんだい
題詠だい

雑詠も大きな意味で題詠です、どんなものでも自分で題詠として詠んでいるはず。とは別の短詩型の方の言だったか。

■tamayaさん

たしかに。
最初、書きとめたときは確かにわたくしも一字アケでござりました。
最近、ちょっとだけ、一字アケ・句点・読点を減少させるようにしています。放っておくと、つい増えてしまうので…。
でも、将来、歌集をつくるときにはきっとアケ入れるでしょうね(笑)。
【2010/02/01 00:18】 URL | 禰子 #xNtCea2Y[ 編集] | page top↑
>せはしなくけふは並んでエキナカの珈琲を飲む逢ふとは言はぬ

>せはしなく並びてけふはエキナカの珈琲を飲む逢ふとは言はぬ

たしかに違う情況の歌になります。だから、他人がとやかく言うのも変だけれども、下の歌のほうが奥行と少しの格調を感じるねえ。瓢箪から独楽というか。けふという時間が生きてくるのよね。
上の元歌の場合は、「けふは並んで」ここが間延びしてしまうのよね。せめて、けふは並びて、だなあ。
【2010/02/04 20:30】 URL | 長谷川知哲 #hurAyYjo[ 編集] | page top↑
面白い
■知哲ちゃん

ひとつのなんの飾らぬままの歌がおもしろいことになってきました。
これもブログの恩恵だと思う。

なのでいただいた意見を否定するものではないです。

が、
ここで求めるべきは奥行きでも格調でもないです。
なのでせっかくですが、作者、としてはこのままでいきます。
そのことがよくわかった。
ありがとう。
【2010/02/04 22:23】 URL | 禰子 #xNtCea2Y[ 編集] | page top↑
しつこく補足
■知哲ちゃん&山寺ちゃん(わ!ちゃんやて山寺さん 笑)

やはり、考えれば考えれるほど語順も言葉もモトイキです。
なんとなれば、
語順はすでに説明しました。
tamayaさんのおっしゃってくださってるのに近い。
あと、「並びて」
これはやはりダメ。
「言はぬ」だけが文語だからこそなのです。
だから一字アケをはしょることが出来る。
もしも「並びて」で「言はぬ」で受けていれば、
逢ふとはの前は一字アケが必須でしょう。
アケが必要不可欠なのか、切腹を迫られたとしても?
(考える…)「いんや、いらんわっ!」と思ったのは、前が「並んで」だから。そのせいでした。

ちなみに先月、一月号の最後の歌は、切腹を迫られても読点要ります。
短歌の神様だって、あの読点は差し上げません。

あ、ダメだから評を拒んでいるのとはまるっきり違います。
いろんなご意見、めちゃくちゃウエルカムですー。
【2010/02/05 00:03】 URL | 禰子 #xNtCea2Y[ 編集] | page top↑
ねこさんの歌ではなく
匿名の短歌だとしたら、知哲さんや山寺の意見が妥当でしょう。しかし、本人が口語・文語のチャンポンされた文体が好きならしょうがないし、文体が自分の文体ではないと感じるのであれば、ねこさんとしては、違うと感じられるのでしょう。
 一般的に考えれば、鑑賞力、いい歌をいいと感じる力の差のようにおもいますが、自分の短歌としてどちらを選ぶかは本人次第です。
【2010/02/06 01:56】 URL | 山寺修象 #ZA9zVw0U[ 編集] | page top↑
いろいろありますが
■山寺さん

>口語・文語のチャンポン

ではないですよ。上記に数度説明の通りです。

私は明らかに勉強不足ではありますが、
文体、は勉強のみで習得できるものでもなく。
これ以上は見解の相違、というものですが、
口語・文語の緩急、使い分けに関しては、
この歌に関しては一切自説はまげません。
そもそも、

>いい歌をいいと感じる力の差

「いい歌」の基準を上記文面ではなにやら「暗黙の合意」として予め規定しているようにさえ感じます。
それをさらに「一般に」という言葉に落とし込んだ上に「自分の短歌として」判断すればいいのではないか、と思考停止状態にしたまま放棄するという相当に意図的なレトリックがある。

ま、このあたりにしておきましょうね。
続きは合宿で(それもしんどそうや 笑)。

【2010/02/07 01:39】 URL | 禰子 #xNtCea2Y[ 編集] | page top↑
短歌には57577という形が
あり、実際には57577という形により緩急緩急急のリズムがある(という部分が大きい)ので、将棋や囲碁(一緒にしては本当はいけませんが)に縦かけ横の限りと(駒や石と)ルールがあるので、定石や詰め将棋の正解がありえるように短歌にも定石や詰め将棋の正解にあたる、ような部分があると僕はおもいます。歌会では、ほとんどその部分についての議論が行われています。その枠外まで踏み込んで議論されることはめったにありません。「暗黙の合意」があると予め規定しているように感じられたのは、僕が上記のようなことをおもっているからでしょう。短歌には定石や詰め将棋の正解に相当する部分は、全く無いとおもっている人とは歌の批評や歌会のあり方に対する認識が全く違ったものになるようにおもいます。
 その枠外についての例としては、、例えば小池さんや竹山さんや吉川さんが自分の歌集に載せた歌を再度推敲するような場合が考えられます。そこまでレベルをあげなくてもいいでしょうが、一番極端な例はそういうことになるとおもいます。
【2010/02/07 10:07】 URL | 山寺修象 #ZA9zVw0U[ 編集] | page top↑
たぶん
■山寺さん

今日はおやすみなので、レス早いです(笑)。

山寺さんのおっしゃることは解り、ますよ。
ただ、やはり短歌は将棋じゃない。将棋がわからないから言い切れないけれども、経過ではなく勝敗がつく部分で言えばやはり違うのだと思う。いわゆる「正解」があるのは解る、んだけれども。
もちろん、短歌的暗黙の合意はあります。
ただし、歌詠みは常にそこだけで歌を詠むべきではないでしょう。また、読むべきでもない。
そういうことじゃなくて、です。

あと、小池さんはだいすきだけど、小池さんがこういってたから、というのは私は好みません(あくまで一般的な論の進め方として)。神格化、定説化、は継続と発展の上にもやはり危険をもたらします。

ということで、私としての今回のコメントはここでは終わります。続きは石山寺で!
【2010/02/07 10:22】 URL | 禰子 #xNtCea2Y[ 編集] | page top↑
すみません、最後に補足ひとつ
>その枠外まで踏み込んで議論されることはめったにありません。

これはちょっと見過ごせませんね。
めったに、とは一体どれだけの歌会を見て言われているのでしょうか。歌会が閉鎖的で四角四面で、新しい表現や試みに対して否定的だというようなイメージを持たれるのは不本意です。山寺さんがどのような情景を思い出してそう述べておられるのかわかりませんけれど、決してそのようなところだけで話が行われいてるのではないですよね。ですからここで一言補足します。
定石をおさえているからいいとか、たとえばケータイ短歌だからだめとか、緩急緩急急じゃないからだめとか、そういうことじゃないでしょう、言葉は。
なので、やはり「誰が」すごいとかそういうことじゃなくて、
具体的に例外なら例外の歌をだしてもらわないととてもむなしくなりますよね。

もちろん、山寺さんのおっしゃることにも一理も二理もあります。
定石がどうでもいい、という話じゃないんですよ、最初の最初から。

で、これで本当に私からはおしまい。
【2010/02/07 23:40】 URL | 禰子 #xNtCea2Y[ 編集] | page top↑
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