短歌人 2011年1月号
山陰はすなはち「金魚」といふ芸者 夢千代日記の秋吉久美子

振れながらたまには距離を縮めつつ触れさせず繋ぎとめる天秤

「利用していいのよ」と言ひ殺されてゆきたいわたしが後ろを歩く

日本霊異記あるいは役小角こそSF二匹の鬼を従へ

色即是空耳だけ遺し芳一は消えて今でも衣擦れを聴く

きみかんでゐるたくあんをはんぶんこしてゐる しづかに夜がちかづく

全剥(うつはぎ)に剥ぎて並べて満開の桜の花の下で畢(をは)んぬ

                   勺 禰子(しゃく ねこ)

役小角(えんのをづぬ)

25年間短歌人の編集人を務められた小池光さんが
編集人を降りられ(編集委員は継続)、
新たに藤原龍一郎さんが編集人となられた。
小池さんには本当にお疲れ様でしたということと
(私はまだそのうちの4年間しか短歌人を知らない)
いつもお世話になっている藤原さんにはお体を大事にしてくださいとお伝えしたい。
みんなのボランティアで成り立っているこの会に入れていただいて、
ほとんど何も恩返しができていない私も、
これからは何かできることがないかを考え、積極的に参加したいと思う。
短歌人
【2010/12/27 01:15】 | 短歌人誌 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
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コメント
1,2,3,7首目がいいと思います。
秋吉久美子の金魚、見た記憶がすこしあります。芸者さんって、おもしろいネーミングがありますね。「おもちゃ」とか。
2首目は、天秤の特質を言いつつ、男女関係の喩になっていて巧み。
3首目など、鳥肌が立つ思いです。下句微妙ですが「利用していいのよ」なんて、言ってみたい!
【2010/12/27 11:19】 URL | かすみ #v28RnTd6[ 編集] | page top↑
■かすみさん

ありがとうございます(^-^)
実は今月の歌は全部「題詠ブログ2010」のお題に沿って詠んだものをそのまま使ってしまいました(^-^;

でも、面白いのは微妙に連作風になっているところ。所詮というか、やはりというか、自分の中にあるものしか詠めないということで、題詠というのはたまたま機会を与えられただけで自分の歌に違いはありませんものね。

しかし、特に三首目については、なぜ自分がそのような歌を歌うのか、自分でもわかりません(苦笑)。
昔、
「峠から見下ろすときに思ひ出す 女郎のあたしを殺めたをとこ」(だったかな、たぶん)
という歌を詠んだことがありますが、これも気が付いたら勝手に詠んでた系の歌です。
【2010/12/30 14:25】 URL | 禰子 #xNtCea2Y[ 編集] | page top↑
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