妻問婚
七草粥も終わってしまいましたが・・・
あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。

2013年のお正月は東へ行っては蕎麦や雑煮を食べ、
西へ行っては同窓会をしたりウン年ぶりに実家に泊まったり、
北へ行っては知らないおじいさんに案内されて小さな神社へ行ったり
している間に終わってしまいました
(あ、全部近畿も近畿、ご近所ばっかりですけど)。

ご近所とはいえ、通ったことのあるはずの新興住宅地の小さな階段を登れば
江戸時代の初めの頃からいらしたらしいお地蔵さまに出会ったりして。
お地蔵さまといっしょにならんで生駒山の方を眺めていると、
「なんか、ここずーっと前から知ってるわぁ」
という気分になってきたり(←あるいは単に妄想癖と呼ぶ)、
不思議なめぐりの中に今生きているということに気づいたりします。

とかなんとか。
去年は途切れがちだったエントリも、
少しずつ増やしていけたらと思います。

・・・
で、いろいろアップしてないままなんですが、
年2回参加させていただいている「舟」という冊子に
掲載していただいた歌をば、今年の初めに載せちまいます。

hune21.jpg

「妻問婚」    勺 禰子(しゃく・ねこ)

大阪の夕日を海にしづめ終へさやうなら潮の遠鳴りを聴く

峠みち越ゆるは仮想 隧道(とんねる)を潜(くぐ)りて山の東に移る

その栄華忘れたやうな参道の玄関に吊るすキャットテール

西暦と和暦の自由は保障する薄くて茶色い婚姻届

①挙式なく②同居を始めたときもない、われらの犯す文書偽造罪

民法は同居の義務を強制はせぬが業平橋駅は消ゆ

君と古典基礎語辞典をめくりつつ端屋(つまや)にゐるをツマと知るなり

ツマとツミ双子のやうな語感持ち救ひ難かり循環(ループ)、人とは

後朝(きぬぎぬ)といふよりノチの朝とよぶここち。けだるきかたまりとして

十両の快速急行もろともに難波を目指す胎内潜り

朝の陽を一度たりとも浴びずある西の山肌、西へのびゆく

僧には僧の俗には俗の君と吾には君と吾とのあるべきやうわ

ハレとケのケがだんだんと多くなるくらしの中にハレは息づく

かにかくも生駒の山の龍穴にささぶね浮かべ風にしたがふ

宝山寺参道
生駒山と般若窟


【2013/01/08 22:46】 | 歌会・その他短歌 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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