短歌人 2015年12月号  父のくるぶし
  アイビールック
丈短きズボンの裾が吾に見せし父のくるぶし幼き冬に

朝なさな靴下留めは巻きにけり若かりし父のふくらはぎ二つ

手術日は能登へ仕事と云ふ吾に「エエ足あつたら買うてきてくれ」

翌日に覗けば朝からまだ髭を剃らぬままでと父は恥ぢゐる

四日前黒く冷たき右足をさすりし場所に風が抜けゆく

半時間かけ食み十五分かけ歯を磨き二十分かけて髭剃り終へる

「ちやんと詠んでゐるんか」と問はれ首を振り「それはアカンな」と叱られてをり

肩車されながら見たゾウの春子も父の右足も吾は詠みたし

勺 禰子(しゃく・ねこ)

2304.jpg



※五首目、改作しました。
【2015/11/27 23:31】 | 短歌人誌 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
<<短歌人 2016年1月号  ふれる | ホーム | 短歌人 2015年11月号  大阪監獄>>
コメント
コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
→http://chipoo.blog84.fc2.com/tb.php/853-f443e753
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |