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短歌人 2017年9月号  充ちる
満月に古老は傘をさしてをりその石突にひかりを集め

巫女じみて肘、手首、はた指先に降るものを享けてことばに代へる

降りそそぐそのおほかたの見えざれば感官もろとも吾はさまよふ

日本のあれやこれやを詰め込んで帰国する人たちのゆたかさ

何万の人の歩みに揺れやまぬ地下道いつかいつか抜け落ちる

雨の気配引き入れたくて少し窓開けた夜半の厨をいとしむ

酒井さんに今すぐ電話をかけたくて泣きさうになる、泣く。電話できない。

勺 禰子(しゃく・ねこ)
【2017/08/28 18:47】 | 短歌人誌 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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