短歌人 2018年4月号  思ひ出す事など
予報では曇りのはずが雨音が確かに聞こえてくる午前二時
 
すぐ冷めてしまふ半戸外の風呂をふたたび沸かす音をひそめて
 
ふと思ひ出す二十世紀後半のあれはセクシャルハラスメントとも知らず
 
得意先のすこし助兵衛なおぢさんと思へばにこやかに捌きゐたりき
 
帰省しては吾に与へし醤油豆つひに食べざりき思ひ入れなければ
 
この携帯を使ひなさいと新品を渡され怖くて抽斗に仕舞ふ
 
半年を開封されず置かれゐし携帯電話の行方覚えず
 
勺 禰子(しゃく・ねこ)
【2018/03/28 10:38】 | 短歌人誌 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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